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江藤拓 日常活動報告

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7月豪雨災害、「骨太の方針」

本日も、7月豪雨災害の被害情報の収集等に当たり、担当部局からの報告を受けました。

農林水産関係では、防災重点ため池や共同利用施設、農地・農業用施設、林道施設、養殖施設等の被害箇所が更に増えた結果、本日までに被害額は563億円に達しております。
また、本日までに延べ473人の職員を派遣致しました。

明日、月曜日(20日)には、福岡県や大分県の被災農家等の皆様とのウェブによる意見交換を予定しております。
引き続き、被害状況と現場ニーズの把握に努め、支援策のパッケージの取りまとめに向けた詰めの作業を行って参ります。


先週金曜日(17日)、「経済財政運営と改革の基本方針2020」、いわゆる「骨太の方針」が閣議決定されました。

この中では、「激甚化・頻発化する水災害、切迫化する大規模地震等から国民の命と暮らしを守ることは国の重大な責務である」との基本的考え方の下、防災・減災、国土強靱化についての取組を強力に推進する事とされました。

具体的には、今回の豪雨や昨年の台風災害も教訓に、森林整備・治山対策、インフラ老朽化対策等を加速するとともに、ため池の整備、既存ダムの洪水調節機能の強化等を図る事とされております。
また、2020年度までの「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」を集中的に実施するとともに、その実施状況を踏まえ、国土強靱化の取組の加速化・深化を図るほか、3か年緊急対策後も、必要・十分な予算を確保し、オールジャパンで対策を進め、国家百年の大計として、災害に屈しない国土づくりを進める事が明記されました。

また、農林水産・食品関係では、
1.原料の国産切替え等による国内生産基盤の強化
2.食料安全保障や農林水産業の役割への国民理解の醸成
3.農林水産物・食品輸出本部の下での輸出促進
等、農林水産省の考えをしっかりと書き込みました。

国内生産基盤の強化を通じ、更なる農林水産物・食品の輸出促進、食料自給率の向上を実現しなければなりませんが、この為には、国民の皆様お一人お一人に、国内の農林水産業が自分たちの生存権に関わる必要不可欠なものである事について、一層理解を深めて頂く事が大変重要であります。

その結果として、農林水産物・食品の輸出も伸び、農林漁業者の所得向上が実現され、一次産業に有能な人材が入ってきて頂ける、夢をかけるに値する業界としての成長に繋がる事を目指しているところであります。

新型コロナウィルス対策、豪雨災害等、喫緊の課題への対応はもちろんですが、総合的な食料安全保障の確立に向け、「食料・農業・農村基本計画」、「骨太の方針」に基づく各種施策を着実に実行して参ります。
# by taku-eto | 2020-07-19 16:19

熊本県・鹿児島県の被災地の皆様との意見交換

本日は、7月豪雨災害による農林水産関係被害について、被災農家、自治体、関係団体等の皆様から御意見を頂く為、7階講堂にてウェブ会議形式で、意見交換会を開催させて頂きました。

本来であれば、私が被災地を訪問させて頂き、直に御意見をお伺いすべきところですが、現下の新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、ウェブ会議方式とさせて頂きました。

まず、鹿児島県伊佐市で被災した水稲・施設園芸農家や、鹿児島県の三反園知事、伊佐市の隈元市長と意見交換を行いました。
伊佐地域を始めとして鹿児島県では、ハウスや水田への土砂流入などの甚大な被害を受けたとの事であります。
被災農家の方や伊佐市長からは、河川の氾濫により水田など一面が土砂で覆われ、ビニールハウスなども押しつぶされたという被害の状況をお伺いし、経営再開に向けたハウスの再建や水田の改良復旧支援、農業機械やハウスの支援に強い農業・担い手づくり総合支援交付金の被災農業者支援型の発動等について要望をお受けしました。
鹿児島県知事からは、農地、用排水路等の復旧に向けた早期災害査定の実施や園芸施設の復旧支援、林地崩壊等の早期復旧などについて要望をお受けしました。

次に熊本県熊地域の被災農家等との意見交換を行いました。
たばこ生産者や、(株)ゼンカイミートの羽田代表取締役社長、人吉市の松岡市長、錦町の森本町長、あさぎり町の尾鷹町長、JAくま球磨地域農業協同組合の福田代表理事組合長、県たばこ耕作組合の桑原事業課長、くま中央森林組合の宮原代表理事組合長に参加頂きました。
人吉市、錦町、あさぎり町、相良村などの球磨地域では、バックウォーター現象で多くの水田やハウス、葉たばこ等の農作物で冠水し、土砂が流入したほか、コンバインなどの農業機械の浸水や、畜産飼料ロールの流出、食肉処理施設で3m20cmもの水没、森林林道の崩壊など甚大な被害を受けた事をお伺いしました。作物だけでなく、機械や設備も大きな被害を受けているほか、地域の産業の要であった食肉処理施設で大きな被害がありました。また、たばこでは生育衰退や病害の誘発も懸念され、被害は更に拡大すると思われるとの事であり、これらの早期復旧に向けた支援などの御要望を頂きました。

続いて熊本県芦北地域の被災農家等との意見交換を行いました。
芦北町の果樹農家や、芦北町の竹﨑町長、熊本県農業協同組合中央会の宮本代表理事会長、熊本県森林組合連合会の前川代表理事会長、水俣芦北森林組合の桑畑代表理事組合長、熊本県漁業協同組合連合会の藤森代表理事会長、鏡町漁業協同組合の徳田代表理事組合長に参加頂きました。
芦北町、水俣市、津奈木町などの芦北地域では、水田への土砂流入やデコポンや甘夏などの樹園地の崩壊、牛舎等の冠水、施設等の浸水、林道崩壊、流木による漁業施設の崩壊などの甚大な被害を受けたとお伺いし、これら復旧に向けた支援などの御要望を頂きました。

また、熊本県の蒲島知事から、強い農業・担い手づくり総合支援交付金の被災農業者支援方の実施や、畜産業の早期復旧、林道・林業関係施設等の早期復旧、八代海の流木等の回収支援などの御要望をお伺いしました。

これまでは原形復旧が基本でしたが、温暖化の進展など地球環境も変わり災害規模も大きくなって来ております。
意欲を持った方々が生業(なりわい)を諦める事がない様に、被災していない周りの農地や園地などと一体で災害に強い復旧を模索して参ります。
その為にも、被災地の皆様からの御意見や御提言が基本でありますので、皆様と連携して将来を見据えた復旧に取り組んで参ります。

本日頂いた御意見を踏まえ、被災された農林漁業者の皆様が一日も早く生業を再建できるよう、ニーズに応えた支援策を作り上げて参りたいと考えております。

来週月曜日には、福岡県や大分県の被災農家等の皆様とも意見交換を実施させて頂く予定です。

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# by taku-eto | 2020-07-18 19:02

7月17日

本日は、役所で種々の打合せを行った後、官邸での定例閣議に出席するとともに、役所に戻り、7階講堂で閣議後記者会見を行いました。

会見では、冒頭に私から、まずGo To Eatキャンペーンの公募開始を来週以降とする事について報告致しました。
Go To Eatキャンペーンにつきましては、今週火曜日の会見で、本日17日から公募を開始すると発表致しました。しかし、ここ数日間、東京都や地方都市で新型コロナウイルスの感染者数が増加し、緊張すべきレベルに上がってきている中、昨日の新型コロナウイルス感染症対策分科会の御意見もしっかり読ませて頂いた結果、公募の開始の発表を来週以降へ延期するという判断を致しました。新型コロナウイルスの感染防止対策についても、「新しい生活様式」、「新しい外食の愉しみ方」というものを国民の皆様方にも十分御理解頂くとともに、食事を提供する店舗の方々にも御理解・御協力頂いて徹底できるよう検討して参りたいと考えております。
このキャンペーンに期待を寄せて頂いている方々もおられますので、皆さまには今しばらくお待ち頂きたいと思います。

次に、令和2年7月豪雨災害の被災地への訪問の延期と、被災農家の皆様等とのウェブ会議を通じた意見交換の実施について報告致しました。

豪雨災害の被害額は、本日7月17日7時現在で、熊本県を中心に40道府県で450億円と、16日に比べて151億円増えております。地方農政局や地方森林管理局等から状況の報告は受けておりますが、未だ被害の全容把握には及んでおりませんので、私も、一昨日の農林水産省緊急自然災害対策本部におきまして、週末、熊本、鹿児島、大分、福岡、佐賀、長崎の被災地各地を訪問する予定と申し上げておりましたが、現下の東京都での新型コロナウイルスの感染状況の増加を踏まえ、この時期に被災地に出向く事は良くないのではないかと考え、延期する事を報告致しました。

他方で、被災地の皆様から、被害実態や御意見をお聞きしなければなりませんので、明日土曜日と来週月曜日にウェブ会議を通じて意見交換会を実施する事を報告致しました。

会見後も種々の打合せを行いました。

また、本日は、前延岡商工会議所会頭で清本鐵工株式会社 代表取締役会長であられた故清本英男様のお別れの会が開催されました。

父、江藤隆美の時代から御支援頂いておりましたので、私も出席させて頂きたいと心から願っておりましたが、新型コロナウイルスによる感染者が再び増加傾向となり、これに加えて豪雨災害の対応もあり、出席する事が叶いませんでしたので、家内が弔辞を代読しました。

清本さんは、8期25年以上に渡り商工会議所会頭を務められ、高速交通体系の整備促進に関する要望や大学を活かした中心市街地の活性化などに御尽力され、その功績により旭日小綬章の栄に浴され、従5位にも叙せられました。

私も清本さんを人生の模範として、これからも頑張って行きたいと思います。

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# by taku-eto | 2020-07-17 15:57

7月16日

昨日、「令和2年7月豪雨に関する農林水産省緊急自然災害対策本部」において、全国の地方農政局や森林管理局から農林水産業の被害状況の報告を受けましたが、本日も、更新された情報等について報告を受けました。

依然として、被害の全容把握には更に時間を要しますが、本日までの被害額は385億円に達するとの報告を受けております。
また、本日までに延べ421人の職員を派遣したほか、これまでに熊本県に到着した食料6万点、飲料6万点、乳児用ミルク1,200点に加え、新たに要請のあった水2万点を手配しているところであり、手配できたものから順次避難所に発送して参ります。

現場では復旧に向け、関係者の皆様が必死に各種調査・作業に取り組んでおられますが、本日は中部森林管理局、九州森林管理局はヘリコプターによる被害調査を実施致しました。

私も今週末に被災地に入り、現場の被災者の生の声を伺おうと考えておりますが、東京を取り巻く情勢、被災地の状況等を熟慮しながら、引き続き、その方策やタイミング、そして、具体的な支援策を検討してまいります。


# by taku-eto | 2020-07-16 15:58

7月15日

本日は、役所で、種々打合せを行った後、髙橋会長をはじめ全国農業共済協会の皆様と面会し、「令和3年度農業保険関係予算等に係る要請」をお受け致しました。

要請の後は、7階講堂で「令和2年7月豪雨に関する農林水産省緊急自然災害対策本部」を開催致しました。
省本部では、全国の地方農政局や森林管理局から、現段階で分かっている農林水産業の被害状況の報告を受けました。

昨日、令和2年7月豪雨が特定非常災害として指定されましたが、現地では雨が降り続き、新たな被害への警戒が必要な状況が今なお続いております。
また、これまでに把握している農林水産業の被害は広範囲かつ甚大であり、被災地の皆様が事業再開への気力を失いかねない厳しい状況である事を懸念しております。

私からは、
1.被災地に対して農林水産省から延べ332名の職員派遣を行っておりますが、引き続き現場のニーズの調査をしっかり進める事
2.台風第19号で行った支援策を基本として、新型コロナウイルス感染症対策の内容を踏まえ、支援対策を洗い直す事

などを指示致しました。

総理から予備費や災害復旧のための予算を合わせて4,000億円を超える財源をもとにした、対策パッケージの取りまとめについて御指示があった事は、月曜日のこのブログでも御報告させて頂きましたが、私も今週末に被災地に入る事ができれば、現場の被災者の生の声を伺って、できる事を最大限実施して参りたいと考えております。
具体的な支援策については、本日も省内で議論をしたところであります。本日の地方農政局・森林管理局からの調査・報告をもとに、さらに検討を深めて参ります。

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# by taku-eto | 2020-07-15 17:31