昨日、閣議決定致しました令和3年度当初予算案のうち、農林水産関係については、本年9月まで農林水産大臣を務め、令和3年度当初予算の概算要求の作業も進めてきました。
従来から一貫して申し上げておりますとおり、輸出するにしても、食料自給率を上げるにしても、美しい豊かな農山漁村を守るにしても、生産基盤の維持・強化が基本であることは間違いありません。
そのためには、水田フル活用、戦略作物への転換、基盤整備等についても、引き続きしっかり進めていく必要があります。
今回の令和3年度当初予算案では、これらに必要な予算として農林水産関係で2兆3,050億円をしっかり確保することができました。
具体的には、
① 生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実
な実施
② スマート農業・DX・技術開発の推進、食と農に対
する理解の醸成、農林水産物の需要喚起
③ 5兆円目標の実現に向けた農林水産物・食品
の輸出力強化と高付加価値化
④ 農業農村整備、農地集積・集約化、担い手確
保・経営継承の推進
⑤ 食の安全と消費者の信頼確保
⑥ 農山漁村の活性化
⑦ 森林資源の適切な管理と林業の成長産業化
の実現
⑧ 水産資源の適切な管理と水産業の成長産業
化の実現
⑨ 防災・減災、国土強靱化と災害復旧の推進
という各重点事項に基づき、所要の予算額を確保いたしました。
これらの予算と、令和2年度第3次補正予算で確保した農林水産関係予算1兆519億円とあわせ、生産基盤の維持・強化を通じて食料安全保障の確立、国土の保全等に資するものとなったと考えております。
コロナ禍という厳しい事態に直面する中でも、我が国の農林水産業・食品産業を発展させ、これらを次の世代へ確実に承継されるよう、引き続き、幅広い課題に精力的に取り組んでまいります。