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江藤拓 日常活動報告

etotaku.exblog.jp

口蹄疫発生から11年

本日の衆議院本会議で菅総理から訪米の報告があり、それについて質疑が行われました。

本会議終了後は、役所からの種々の説明を受けたあと、自民党の農林関係の会合で
「食育白書」について議論を行いました。

「食育」とは、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきも
のと位置付けられています。

来月下旬に国会に提出し公表される予定ですので、是非、農水省のHP等でご覧になって
みてください。

さて、平成22年に宮崎県で口蹄疫が発生してから本日で11年になります。

牛や豚など29万7808頭もの命が奪われました。生産者の方々にとって非常に辛い経験でした。

それでも宮崎県の生産者は再び立ち上がりました。

辛い経験を糧に強固な防疫体制を構築し、
全国のモデルとなる畜産を目指し、平成24、29年の全国和牛能力共進会では、平成19年に続き3回連続で内閣総理大臣賞を受賞しました。
復興、そして新たな成長を実現したのです。

現在は来年10月に鹿児島県で開催する全国和牛能力共進会に向けた動きが本格化する中、豚熱(CSF)と鳥インフルエンザの全国的な発生が続いています。

豚熱については、私が大臣在任中に決断したワクチン接種により発生が抑制されましたが、4月に入っても群馬県、三重県、栃木県で発生するなど、令和元年9月以降の発生は13県、67事例で殺処分は約24万頭にも及びます。
これは、宮崎の口蹄疫で殺処分された豚の数を上回る頭数です。

また、鳥インフルエンザも今シーズンは18県、52事例発生し、殺処分された鶏の数は
約987万羽に及びます。

そのため私が本部長を務める自民党「鳥インフルエンザ等家畜防疫対策本部」のもとに、
「家畜伝染病予防対策検証PT」を立ち上げて座長に就任し、発生予防とまん延防止に向けて、どのような対応が必要か検証を続けてまいりました。

いよいよ明後日22日(木)には「とりまとめ(案)」について議論を行いますが、
口蹄疫の教訓を活かし、我が国からの家畜の疾病の撲滅を目指して、これからも関係
者の皆様と努力を続けてまいります。

by taku-eto | 2021-04-20 17:16
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