国道503号「飯干バイパス」整備について
本日は、宮崎県諸塚村の西川村長と五ヶ瀬町の原田町長と一緒に、国道503号「飯干バイパス」の整備について、国土交通省の村山道路局長と財務省の奥主計局次長のところに要望に行ってまいりました。国道503号は熊本県高森町から五ヶ瀬町・諸塚村を経由し日向市に至る道路であり、地域経済や医療、地域住民の皆様の生活を支える重要な道路です。しかし、急峻な地形のため未整備区間が多く、特に諸塚村と五ヶ瀬町の境に位置する飯干峠付近は道幅が狭く連結トレーラー等の大型車の通行が困難であるほか、標高が1,000メートルあるため、冬季は積雪や路面凍結による通行止めも度々発生しており、その都度広域迂回をするなど不便を強いられております。そのため、地域住民の皆様は、国道昇格前の「県道五ヶ瀬諸塚線」の時代から長年要望活動を続けて来られましたが、飯干峠付近については、バイパスのうちトンネルが約3キロメートルと大規模な事業となるため、整備が進んできませんでした。そこで今回、今年度から国の補助制度が拡充されたことに伴い、九州中央自動車道へのアクセス道路の整備を行う補助事業として、新規事業化を目指して要望を行いました。私からは、この「飯干バイパス」について、地域が存続・発展していくために必要不可欠な「希望の道」であること、父の時代から地元の皆様に約束させていただいており必ず成し遂げる想いであることなどを強く申し上げました。「飯干バイパス」が完成すれば、新たに諸塚村から高千穂方面への木材の大量輸送が可能となるほか、九州中央自動車道との一体的な整備により、無医地区に指定されている諸塚村七ツ山集落から高千穂病院までの搬送時間が現行の約47分から約19分に大幅に短縮されるなど、「経済の道」や「命の道」としても非常に大きな効果が期待されます。引き続き、「飯干バイパス」の早期事業化に向け、沿線住民の皆様をはじめ関係者の皆様と力を合わせて努力してまいります。