今朝は高千穂家畜市場の子牛セリ市に参加して挨拶をさせて頂きました。さて、畜産経営に占めるエサ代の割合は、子牛を産んで10ヵ月齢程度まで育てて出荷する繁殖農家で39%、その子牛を購入して30ヵ月齢程度まで飼育して成牛として出荷する肉専用種肥育農家が25%です。他にも牛乳を生産する都府県の酪農家48%、養豚農家60%、採卵鶏農家47%、ブロイラー農家が56%と高い割合になっています。その様な中、トウモロコシや麦などを原料とする配合飼料の価格は、中国の穀物の輸入増加などにより上昇が続いておりましたが、加えて海上運賃の上昇や、為替が6年1カ月ぶりの円安水準に推移していることもあり、更なる価格の上昇が見込まれています。
配合飼料価格の上昇に対しては、生産者・配合飼料メーカー・国の積み立てによる「配合飼料価格安定制度」により畜産経営への影響を緩和しており、令和3年度補正予算で基金残高の積み増しも行いましたので当面の心配はありませんが、穀倉地帯の収量減少や政情の悪化もあり、今後の先行きは不透明な状況になっております。
中山間地域の暮らしを守って行くには、林業、農業、そしてこの和牛生産が収入の大きな柱でありますので、伝統ある和牛生産の文化を守っていくためにも、あらゆる手段を使って支えていく所存です。
せり市会場をあとにして熊本空港から上京をして、議員会館で関係議員との打合せや役所からレクを受けた後、台湾との友好親善を図る「日華議員懇談会」の総会に出席を致しました。
尚、本日の参議院本会議において令和4年度予算が可決・成立したことをご報告させて頂きます。