備長炭の輸出に向けた航空機への搭載
先週、美郷町と諸塚村議員の皆様が中央省庁の担当官と要望・意見交換会を行いましたが、その場での回答が難しく、検討の上、後日改めて回答するという要望もありました。その中に、「備長炭の輸出に向けた航空機への搭載」という要望がありました。美郷町の北郷地区で生産される「日向備長炭」は、江戸時代から受け継がれてきた伝統ある高級備長炭で、宮崎県の無形民俗文化財として指定されており、近年、海外からの需要も高まっております。しかし、「木炭」は航空法で自然発火性物質に該当するため、航空機による輸送は原則禁止されており、海外から備長炭の販売をお願いされてもお断りしているのが現状です。そこで林野庁からは、「国際連合危険物輸送勧告に基づく試験により自然発火性物質に該当しないことが証明されたものについては、航空輸送が可能とされていることから、国土交通省や関係団体等と情報・意見交換を行い、円滑な航空輸送が可能となるよう引き続き取り組んで参ります」と報告がありました。地域の声が発端となって、国の運用制度を変えるきっかけとなることもありますので、このような要望・意見交換会は大変有益なものであると改めて実感致しました。この他にも、森林環境譲与税や森林経営管理制度の使途・対象などに関する要望についても、丁寧な回答をいただきました。