農村派遣研修(農林水産省)
農林水産省では、若手の職員が農家に1か月程度、住み込みなどをしながら研修をする「農村派遣研修」という制度があり、毎年多くの職員を派遣しています。農林水産業の現場で生産者の方と共に汗をかき、一緒に生活をすることで現状を学び、実際の政策立案にも生かす取組で、研修する職員と受け入れる生産者の皆様から好評をいただいている制度です。昨年及び一昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大の関係で中止しておりましたが、今年は3年ぶりに消費・安全局動物衛生課の酒田光輝君(入省3年目)が、宮崎県木城町で繁殖・肥育牛あわせて200頭以上を飼育されている篠原さんのところで研修をしています。酒田君は「実際の農家さんの現場を実感出来る貴重な経験なので、今後に生かしていきたい。」と張り切って研修に励んでいます。また受け入れて頂いている篠原さんも「今回で研修生の受け入れも3期生を迎えた。1週間過ぎて今は家族のように過ごしている。」と、酒田君の活躍に期待しておられます。農林水産省には、生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来の世代に継承していく大事なビジョン・ステートメントがありますので、このような研修を通じ、これからを担う若い職員に現場を知ってもらい、政策に生かしてほしいと思います。