国会前庭の「都道府県の木」
国会の前庭に満開の河津桜(カワヅザクラ)が咲いていて、思わず車を停めて見入ってしまいました。今年のさくらの開花予想は、福岡と東京で今週16日(木)との事で、本日の東京は雨模様ですが、春の訪れを感じさせる穏やかな日々が続いています。国会の前庭には、河津桜の他にも遊歩道の両側に「都道府県の木」が植えられています。これは、昭和45(1970年)の議会開設80周年を記念して、各都道府県から贈られたものです。一番多い樹種は、アカエゾマツ(北海道)やナンブアカマツ(岩手県)などの「マツ」で8道県、次に多いのがジングウスギ(三重県)やキタヤマスギ(京都府)などの「スギ」が7府県、そしてクスノキが4県、ケヤキが3県と続きます。当時の宮崎県の県木は「フェニックス」のみ(※)でしたが、関東では寒すぎて手に入らなかったため、南国宮崎をイメージする代替として、寒さに強い「ココス」が植えられ、今の季節は霜から守るために「菰(こも)」が巻かれています。この様に、庭師の方々が細心の注意を払いながら樹木を管理されており、本日も雨の中、施肥作業をされておられました。他にも季節事に夏場の水やりや冬場の剪定など、日頃から丁寧に手入れをされており、頭の下がる思いです。皆様も国会見学などの機会がございましたら、庭師の皆様へ思いを馳せながら、「都道府県の木」の鑑賞を楽しんでみてください。
※平成15年に「ヤマザクラ」と「オビスギ」が追加