子牛価格下落対策を拡充
今朝は、児湯地域家畜市場で開催された子牛のセリ市に行ってまいりました。新型コロナウイルスが5類に移行し、インバウンド需要の回復が見込まれるものの、子牛価格は4か月連続で低迷を続けており、本日の平均価格も約51万円(税込み)でした。全国の8月の平均価格は、前年を約14.5%下回る1頭当たり約54万円で、宮崎県では宮崎中央市場が53.3万円、小林市場が53.1万円と全国平均を下回った市場もありました。主な下落の原因は、物価上昇に伴う消費者の生活防衛意識の高まりによる牛肉価格の低下に加え、配合飼料価格の高止まりによるコストの増大などにより、子牛の購買者である肥育農家の購買意欲が低下していることにあると考えます。今般の急激な子牛価格の下落を受け、子牛価格下落対策を拡充し、九州・沖縄などブロック単位の平均価格が全国平均を下回る部分も補填されるようにしました。更に宮崎県も国の対策に上乗せして補助する予算を9月の定例県議会に提案しますし、独自の対策を実施する市町村や農協もあります。和牛の繁殖経営は中山間地域を支える基幹産業です。これからも国と県・市町村・農協などが同じ方向をしっかりと向いて歩んで行けば必ず道は拓けますので、先人が作り上げた世界に誇れる素晴らしい和牛文化を関係者の皆様と一丸となって、大切に守り続けてまいります。